褒め方の上手い人は、人間関係が良好な傾向があります。
他者を上手に褒めることが出来ると
上司には気に入られ、同僚からも頼りにされ、部下からも慕われるでしょう。
今回は科学的に正しい褒め方というのを書いていこうと思います。
好感を持つ褒め方を調べる研究
2000年にロチェスター大学で198人の男女を集め
相手にどんな褒め方をした時に印象が良くなるか調べる研究を行いました。
まず全員に、誰にも見せないと伝え自己アピールを素直に書いてもらうよう指示します。
その後、2つのパターンで被験者を褒める調査を行いました。
一つ目は被験者の容姿や仕事など、第三者でもわかりやすい長所を褒めるもの。
二つ目は容姿、仕事など肩書きでわかることを褒めるのではなく
自己アピールを見ながら外見ではわからない内面の長所を褒めるもの。
結果、容姿や仕事などの肩書きではなく一歩深い部分をひねって褒める二つ目のパターンの褒め方に人は好感を抱くことがわかりました。
自己証明効果を使って褒める効果
人間は、自分しか知らない自分の魅力を他人に褒められると嬉しいと感じます。
これを自己証明効果と呼びます。
あまり人に言われたことのないことを褒めることで
「確かに自分はそういうところもあるな」と思わせます。占い師が当たっていると思う錯覚と同じ原理です。
自己証明効果を使って褒めると、この人は自分をちゃんと見てくれていると感じます。
異性であれば、この人は自分を大事にしてくれると感じ、友達であれば心の許せる友達だと思い
他の人が知らないと思い込んでいる内容を評価してくれる人間を人は好きになります。
褒め方のコツ
自己証明効果を使った褒め方、つまり一歩踏み込んだ褒め方に必要なのは想像力です。
例をあげると
読書が好き⇒集中力がある、知識が豊富、または
仕事が忙しいのに読書をする時間が作れるのは時間の使い方が上手など。
野球やってた⇒上下関係を大事にする、理不尽な状況でも耐える忍耐力があるなど。
連想ゲームのように捉えてみるといいかもしれません。
まとめ
「褒める」というのは、
人間の心を操る最も強力な心理テクニックの一つであるといえます。
自己証明効果を使った褒め方は
お綺麗ですね、真面目そうですねなど一般的な褒め方に比べて
1.3倍も好感があがることがわかっていますので
是非、日常で役立ててみてはいかがでしょうか。
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