人間心理学

お酒を飲んで人格が変わる人の真実。酒乱の研究により本性だということが発覚。

皆さんの周りに、お酒を飲むと変わる人っていませんか?

普段は良い人なのにお酒を飲むと攻撃的になったり、言っちゃいけないことを言ったり、暴言を吐いたり、暴力を振るったり・・

酒乱の真実。今日はこれを暴こうと思います。

お酒が人間の倫理観を本当に変えるのか

例えば、もしお酒が本当に人の性格を変えるのだとすれば、普段は良い人なのにお酒が入ると変わる、という理屈が成り立ちます。

ところが、お酒に人の倫理観を変えるほどの力がないのであれば、酒を飲んで暴れたり暴力を振るったりするやつは人としてどうしようもないということになります。

この正体がわかってしまえば間違って変な人と付き合う心配がないですよね。この人ってどんな人なんだろう?と思ったら一度一緒にお酒を飲んでみることでその人の本性を知ることが出来ることになりますから。

お酒が人をどこまで変えるのかという実験

2019年、プリマス大学で行った酒乱についての実験をご紹介したいと思います。

49人の人間を集め、3つのグループに分けます。

一つ目のグループはお酒を一切飲まないシラフの状態

二つ目のグループはお酒をほどほどに飲んでいる状態

三つ目のグループは好きなだけお酒を飲んでいる状態

この3つのグループに分け、2つのテストを行います。

 

最初のテストは、女の人が様々な表情をした写真を見せて、女の人がどんな気持ちなのかを参加者に聞きます。

他人の気持ちを読む能力がアルコールによって変わるのかを調べる共感能力のテストです。

 

二つ目は有名なトロッコ問題を出題します。もしかしたら知っている人もいるかもしれませんね。

線路の先に5人の人間がいます。

このままでは列車が通って5人は轢かれて死んでしまいます。

あなたは今、線路の進路を分ける切り替えスイッチに立っています。

切り替えることによって5人は助かりますが、変わりに、切り替えた先にいる一人の人間が死んでしまいます。

あなたは切り替えスイッチを使いますか?

といった問題で、モラルの感覚をテストします。

 

この二つの実験により

お酒を飲むと、人の気持ちがわからなくといった共感能力を下げることがわかりました。

ところが、善悪の判断など本質的なモラルは変わらないということがわかったのです。

お酒のせいに出来る範囲

 

 

 

 

 

お酒を飲んで一人でずっと笑っていたりする人っていますよね。

通常人間とは、周りが楽しそうな雰囲気の中で笑うものです。

ですがお酒を飲むことによって共感能力が低下し他人の気持ちがわからないので

一人で盛り上がってしまうんですね。

余計なことを言ったり、普段なら言わないことを言って後で後悔する

このあたりはまあお酒による影響と考えて良いでしょう。

 

一方で、いわゆる酒乱と呼ばれるような

暴言を吐いたり暴力をふるうといった行動。

お酒がもたらす影響は人を鈍感にさせるというものの

基本的な善悪の判断は変わりません。

あんなことをしたのは酒のせいだった、覚えていない等どんなに言い訳をしようと嘘です。

もともとそういった素養があるだけです。

お酒を飲むことによって開放的になり、どさくさに紛れて本性が出ているだけなのです。

ビールでもハイボールでも共感能力が保てるのは3杯まで

 

 

 

 

 

酎ハイやビールなどどんなお酒でも

共感能力を保てるのは3杯とされています。もちろん空腹時や体調が悪い時では別ですが。

なので、他人の気持ちの理解が必要とする機会の時は

3杯以上飲まないように注意するようにしてください。

人の悩みを聞いているのに共感能力を失っていれば無神経なことを言う恐れがありますからね。

また、一番良くないのは夫婦など距離が近い人との話し合いを飲んだ後にすることです。

他人のことが見えなくなっている時に、元々言いやすい関係の人と話し合いなんてしたら100%ぶつかります。

まとめ 酒を悪者にするのもたいがいにしろよという話

お酒を飲んでも変わらない人というのは

ただ単にそのまま元が良い人なだけです。

飲んで大騒ぎして周りを傷つけるような人は

酒癖が悪いというより性格に問題がある人なので気をつけましょう。

 

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